THE (ザ) THE 飯茶碗(瀬戸)
¥2,530
『THE 飯茶碗』は、
最も人の手に沿いやすく持ちやすい形状を
追求した飯茶碗です。
口径は12cm。
これは、標準的な大きさの日本人の両手で
人差し指と親指を使い、円をつくったときの
直径と同じ(写真最後①)。
つまり、持ったときに自然と手に馴染む大きさです。
そして高さは、その半分の6cmに設定しました
一般に、人差し指と親指(先端から付け根まで)の
長さの比率はちょうど2:1とされ、
手の向きをどの角度に変えてもこの比率は変わりません。
THE 飯茶碗
つまり、この比率が椀と手のベストな関係であると
導き出したのです。
開発の過程で、興味深かったことがあります。
お椀は、古くは“まり”と呼ばれていたそうです。
毬のように丸い器であったことから
その呼び名がついたようですが、
特殊な形状の椀を別にすると、良い器というのは、
反転させて二つを合わせたとき
ちょうど四寸(12cm)の球になる、
とされていたそうです。
つまり、『THE 飯茶碗』同様、
椀の口径12cm、高さ6cm、
そして両者の比は2:1。
さらに、様々な産地で作られてきた茶碗を
見せていただいてもやはり、
昔ながらの基本的な形は12cm(四寸)でした。
「でもなぜだかは分からない」と、
産地の皆さんは口を揃えます。
『THE 飯茶碗』の口径である12cm=四“寸”のような
昔からある長さの単位は、
人間の体から生まれた“身度尺”と言われます。
近年、様々なデザインの手が入り、
いろいろな形状の茶碗が増えていますが、
おそらく昔からずっと、人の手の形から生まれた
身度尺に沿った12cm=四寸の茶碗が、
各産地で当たり前に作られてきたのでしょう。
今回作った『THE 飯茶碗』は、図らずも、
「今の時代には無くなってしまったけれども
昔からずっとつくられていた茶碗の原型」を
復刻する形となりました。
様々なデザイン によって失われつつあった
茶碗の原風景=“手から生まれたかたち”に立ち戻れたことは、
ひとつの発見でもありました。
今回、この全く同じ形状の茶碗を、
異なる5つの産地で製造しました。
日本の陶磁器の名産地である
有田(佐賀県)
清水(京都府)
信楽(滋賀県)
瀬戸(愛知県)
益子(栃木県)
の窯元に協力いただき、土、釉薬、仕上げなど、
産地それぞれの特長を楽しめるよう
すべて白色に仕上げています。
産地ごとに揃えたり、産地違いで集めたりと、
5つの表情を自由に楽しんでいただける飯茶碗です。
※それぞれの産地の特長が表情豊かに出せる仕上げに
こだわっているため、窯の中の火加減や場所、
季節や時期によって、どれも全く同じ焼き上がりにはなりません。
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【瀬戸(愛知県)】
窯元:マルミツ陶器・柴田製陶所
古染土/透明釉/貫入
日本六古窯の一つであり、「瀬戸物」は陶磁器を指す一般名詞にもなるほど、東日本で広く流通しました。中世期では、瀬戸が釉薬を施した陶器の唯一の産地だったそうです。 良質な粘土と、ガラス原料の珪砂が豊富に含まれる瀬戸陶土層は世界有数の陶土と言われ、瀬戸の多種多様なやきものを生み出す源となっています。 THE 飯茶碗「瀬戸」は、古染土(貫入土)と呼ばれる瀬戸ならではの陶土を用い、貫入(釉薬のヒビ割れ)が見えやすい透明釉を施しました。
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<サイズ>
Φ120×H60 (mm)
<重量>
約190g
<容量>
約500cc
<素材>
陶磁器
<仕様>
【有田(佐賀県)】窯元:藤巻製陶 天草陶石/白磁/柄杓掛
【清水(京都府)】窯元:伊藤製陶所 赤土/粉引
【信楽(滋賀県)】窯元:ヤマタツ陶業 信楽土/無釉/焼締
【瀬戸(愛知県)】窯元:マルミツ陶器・柴田製陶所 古染土/透明釉/貫入
【益子(栃木県)】窯元:陶庫 道祖土和田窯 締土(しぼりつち)/糠白釉(ぬかじろゆう)
<生産国>
日本
<ブランド>
THE(ザ)
<注意事項>
・それぞれの産地の特長が表情豊かに出せる仕上げにこだわっているため、
窯の中の火加減や場所、季節や時期によって、どれも全く同じ焼き上がりにはなりません。
・天然の素材のため、凹凸や、サイズ、かたちに多少の違いがあります。
・表面にごく小さなポッチやヘコミ、僅かに黒っぽいドットなどがみられる場合があります。
・底やふた部分に、わずかながたつきが見られることがあります。
・貫入(表面の釉薬に入るひび)や、釉薬のにじみ、ムラ、濃淡、飛びなどが見られます。
・焼成の具合などによって、焼き上がりの土の色合いや釉薬の感じが異なる場合があります。
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