2021/04/01 14:07

自由が丘の小さな雑貨屋『FREEPARK』です。

今日はhuge ceramicsの堀内大輔さんの陶芸について

ご紹介させていただきます。


堀内さんの作品は2種類の方法から生まれています。

ひとつはろくろを挽いてつくるマグカップやお茶碗。

もうひとつはタタラ成形機を使い、型で作る器。

それぞれの魅力を生かした作品を見るのが納品時の

楽しみでもあります。


陶芸をされていた方には当たり前のお話になってしましますが、

少しだけ堀内さんの陶芸のやり方をご紹介させていただきます。


まず初めに菊練りという手法で粘土を200回ほど練り込みます。

粘土の中に空気が入っていると割れの原因になってしまうので、

大変な肉体労働のようですがとても大事な工程のひとつです。

堀内さんは学生の頃「できない人は補習」と言われたので、

必死に頑張ったという思い出があるそうです。



その後ろくろに粘土の塊を設置します。

このサイズでだいたいマグカップ10個分ほどです。




粘土をつぶしたり、持ち上げたり、

これを繰り返すことで粘土を締めていきます。

土殺しと言い、土の持つ癖をなくすための工程です。





ろくろを挽いて、一つずつ作っていきます。

右手と左手で立ち上がった土の壁を優しく挟み込み、

ゆっくり丁寧に成型していきます。


少し驚きだったのはろくろの作業が全体の1/10程度だということ。

「陶芸」と聞いて「ろくろ」をイメージする方は圧倒的に多いと思うので、

実際の製作過程を見てみないと分からないことがあるのだと感心しました。


成型が終わると乾燥させます。
出来上がりは70%のサイズに小さくなります。



乾燥が進み、半生状態になると次の工程ができるようになります。

細かい凹凸を削ぎ落し、滑らかな表情に仕上げていきます。

内側が終わると底面を削り、焼き上がりのイメージできる形になっていきます。





マグカップにはそのあとに取っ手をつけます。

前もって作っておいたパーツのカタチを整え、面取りをします。

そして水分をのせ少しだけ削り、ひとつずつ取り付けていきます。


出来上がりはこんな感じです。



さらに乾燥させ、素焼きの工程に入ります。

焼きの工程は型で作る器と同じなので、

ここからはタタラ成形機を使った器の作り方をご紹介します。

今回はFREEPARKと一緒に企画した器を作っていただきました。


粘土の菊練りすることろまでは同じです。

その後タタラ成型機に設置して、パンの生地を伸ばす感じで平にしていきます。




その上から細かいパーツをパラパラと振りかけていきます。

再度、タタラ成型機で土を伸ばします。

その後、型に合わせたサイズに土を切っていきます。





型に土をのせ、ポンポンと成型していきます。

さすが堀内さん、長年の職人技できれいに器のカタチになっていきます。






全部で6枚。

こちらも乾燥させてから素焼きの工程に入ります。



huge ceramicsは電気釜で焼かれています。

素焼きは750度の温度で7時間。

釉薬をかけ、器それぞれの表情を作っていきます。

本焼きは1235度で14時間。

この温度は作家さんにより1235度~1250度と差があり、

それが個性にもなっています。

(左が焼き上がりで右が焼く前の見え方になります)



そして誕生するのが陶芸作家の作る器です。


ひとつの器を作るのに2~3日はかかっています。

マグカップひとつにも作家さんの想いや温もり、

丁寧に施される時間が埋め込まれています。

目には見えない堀内さんに優しさを是非感じていただきたいと思います。


堀内さんは2週間に1日くらいのお休みで十分だと言います。

それは陶芸をしている時間を心から楽しみ生きているから。


時代の流れと共に作風やデザインは変化していきます。

そんなhuge cramicsをこれからも見守ってくださいませ。


幸せな気分にさせてくれる器を是非お手にお取りくださいませ。


▼こちらはFREEPARK限定の深皿になります。

 釉薬をかけ、焼く前の状態です。

 出来上がりは艶が出て、よりアーティスティックな仕上がりになります。

 是非お楽しみくださいませ。