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2021/07/15 17:00




陶芸作家も私たちと同じ

『仕事』をしている人



そう教えてくれたのは

陶磁器ブランドのCANASAです。


CANASAは静岡県磐田市に工房があり、

作家の長嶺さんにCANASAの魅力を

たっぷりと伺いました。



CANASAの作品のこだわりは

陶芸っぽさを残しているところにあります。


陶磁器という焼き物特有の『手跡』。

それは釉薬のムラ、

作陶時にできる流れや縮れ、

偶然できる陶磁器の素材感。


もちろん作家としての

こだわりも入れ込んでいます。

ちいさな突起のような「C」が

作品の側面についているのですが、

これは「CANASA」の「C」。

ロゴマークの意味合いとして

つけられています。


天然の素材である土を使い

手作業により作り上げる陶磁器の特性は

そんな『手跡』にも表現されています。


作家の持つ『クセ』には強弱があり、

個性としての『クセ』を存分に出す

作家さんもいれば、

『クセ』を上手く調整しながら

作陶している作家さんもいらっしゃいます。


前者は芸術性に価値を置き、

アート作品として発表しており、

後者は日常生活で使ってもらうことを

前提として器作りをされております。


CANASAは自由に作るとクセが出すぎてしまい、

使えないくらいものが出来上がってしまうため、

クセが強く出過ぎないように注意されています。


とは言え、プロダクトのような綺麗な仕上がりに

ならないようにこだわっているのも事実です。


しっかりと個性が見えるように

微妙な加減をしながら完成させているので、

出来上がった作品にはCANASAにしかない

ほっこりするような魅力を感じます。


それが何とも言えないCANASAの味。

作品の持つ独特の風合いが

『ちょっとだけ違和感がある器』

である所以になります。






さて、

ではそのベースはどこにあるのか。

芸術家の頭の中はどうなっているのか、

好奇心を持って話を聞いてみると、

期待とは裏腹な答えが返ってきました。


「自分からは何も出てこないんです」


と笑いながら話してくれました。


「自分でもよく分からないんですよね」


と、気さくな友達同士の日常会話のような

テンションにとても親近感を感じました。


しかし、

長嶺さんが初めて陶芸に触れてから

20年くらいは経つので

「わからない」中にもやっぱり

「元」はありました。


学生時代に好奇心から見つけた

古いモノや昔のモノ、

日々の生活の中でふと見つけた

どこかで見て好きだったモノ、

それらが積み重なり、

頭の中で独自のコラージュが作られ

そこからインスピレーションを

受けているそうです。


ところが、

素晴らしい作品や好きな作品に出会い、

真似して作ってみると

全くもって『違うモノ』ができてしまう

そうですw


同じように作っても

やっぱりCANASAの個性が強く、

違うものが出来上がってしまうようです。


正直に「できない」と言ってくださる

素朴な性格にまたしても親近感を

抱いてしまいました。



でもこの「真似してみよう」というのが

すごく大切なことで、CANASAの原動力に

なっています。


窯に火を焚く度に

「こうしてみたらどうなるかな?」

という実験を繰り返しています。

毎回新しい挑戦を繰り返すことで

新しい発見があり、次への挑戦に

つながっています。


その「新しい作品」を作る過程が

楽しいとおっしゃっていました。

また「こなすだけはいやだ」とも。


これは私たちと同じ感覚なんだなぁ

と思いました。


毎日同じことをただただ繰り返すだけだと

だんだん「こなすだけの流れ作業」になり、

何のために仕事をしているのか分からなく

なってしまいます。


仕事をする意味がなければ

やっていないとの同じになってしまうように。


そのためにもやっぱり

「新しいことをやってみる」という行動が

仕事を続けていく活力になるのですね。






CANASAは10年以上陶芸をしている中で

少しずつ手探りで今の2種類の土を

使うようになりました。


「耐熱土」と「磁器土」


それぞれの種類はたくさんありますが、

一人の作家が陶芸をしてきて、

その中で触れることができた土の中から

選んだ2種類になります。


とても謙虚に

「私が触れてきた土の中の2つなので

 これが本当にいいのか、10年後は

 また違うものを使っているかも

 しれません」

とおっしゃっていたところに納得しました。


「たくさんの土の中からこの2種類が

 一番いいので選んでいます」

と言わないところにCANASAのふんわりした

作品の魅力があるように感じました。


それから2種類に絞っているのには

ビジネス的な理由もあります。


陶芸で使われる土は再生しながら

無駄なく使われています。

削って残った土をまとめて再生し、

次の作品に使ってるのです。


もしたくさんの種類の土を使っていたら、

その再生が難しくなってきます。

そのため小さな工房で作るCANASAでは

種類を絞るという選択をしているのです。








好きだからはじめた陶芸、

好きだから続けてきた陶芸、

でもいつしかそれは

『仕事』になっていました。


今まで生きてきて、

目の前にやってきた出来事に

いつも真面目に向き合い、

その都度考えて答えを出してきて

今があります。



この話を聞いて、

CANASAは仕事をしている私たちと

同じような感覚で陶芸という仕事を

しているんだなぁと思いました。


そして「陶芸は仕事です」と

はっきりと言うところも潔い。


1点モノの陶磁器を作り

それをお客様に販売する。

それによって生活をしていく。


すごく当たり前の

仕事の在り方だと思います。


出勤して業務をこなし、

給料をもらって生活をしていく。


同じことですよね。




ただCANASAの作品には

心をほぐしてくれるような温かさがあります。


生活の中にCANASAの器があると、

笑顔で「お疲れ様」と言われてるような

今のままでいいんだよと言われているような

そんな優しい気持ちになります。


それはCANASAが私たちと同じ感覚を持った

陶芸作家さんであり、普通の人だからです。


自然と寄り添ってくれる人の好さが

作品にも表れています。


日々悩みもありますし、

生活していくためには働かなきゃいけないし、

愛犬に癒されながらも暮らしている。

そんなCANASAさんからメッセージがあります。


「CANASAの作品があることで

 生活の中で気持ちが潤ったり、

 楽しい気持ちになってもらえたら、

 嬉しいです」




CANASAの可愛い違和感がある器を

是非ご覧くださいませ。




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