FREEPARK

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2021/09/13 17:00




糸を重ね

響き合う色の旋律


凛とした美しさと

深みのある色


日々の暮らしが楽しくなるような

糸から生まれるアクセサリーを

作っているのが『ciito』です。



ひとめ見ただけで「可愛い」と

言ってしまうほどの魅力のある

ciitoの作家、丹生さんにお話を伺いました。


実は丹生さんとの出会いは22年前。

同じ大学でデザインを学んでいました。


将来、ブランドの作家と

セレクトショップの店長という関係に

なることなどは全く想像せずに。


卒業してからは

それぞれ別々の業種であったため、

会うことはあまりありませんでした。


丹生さんはアパレル会社で

デザインや生産管理をしており、

ファッションに関わる仕事をしていました。


会社の一員として働く中で

「自分の手を動かしモノづくりをしたい」

という思いがだんだんと湧いてきて、

刺繍教室に通い始めたのが『ciito』の

最初の一歩でした。


その教室で出会った「巻玉」という手法。


丹生さんの頭に浮かんだ

「巻玉を小さくしたらアクセサリーに

 なるのではないか」

という小さな発想が『ciito』が誕生する

きっかけになりました。


そして、『ciito』という屋号をつけ、

会社員と作家という二足の草鞋で

ブランド活動を始めました。


しかし、

はじめは欲しいと言ってくれる友達のため

作る程度だったそうです。


そんな頃、渋谷パルコにお店を出していた

FREEPARKに丹生さんが来てくれました!


一緒に来たお友達も丹生さんも

ciitoのピアスをしていて、

テンションが上がってしまうほど、

とても可愛かったのを覚えています。


それが『ciito』との出会いでした。





『ciito』というブランド名の由来は

糸と糸が重なって出来上がっていく糸の玉を

イメージして「糸糸」と書いて「しいと」と読む

造語として生まれました。


ブランド名をマークのように見せるため、

英表記の「ciito」というアルファベットが

充てられています。

ロゴマークには「i」の「●」が三つあるのですが、

それは「糸玉」をイメージしてデザインされています。


『ciito』の魅力をたくさんのお客様に

お伝えしていきたいと思い、

それからFREEPARKでの販売がはじまりました。


KITTEにFREEPARKがあった頃には

ポップアップを開催する度に

ファンの方がいらしてくださったり、

初めて『ciito』を知った方が一目ぼれし、

購入してくださっていました。


お客様を魅力する『ciito』には

作家のどんな想いが詰まっているのか、

そして手作業で作る大変さはあるのか、

そんな疑問を丹生さんに聞いてみました。


「糸には、「手芸」や「ぬくもり」「ほっこり」

 という言葉がよくイメージされるのですが、

 ciitoでは凛とした甘すぎないかわいさを

 大切にしています

 また、作り手としてはデザイナーと職人さんの

 間のような存在でいたいと思っています

 制作時、時間がかかるのはやはり玉を巻く作業

 なのですが、繰り返しの動きで無になれる時間

 でもあるのでラジオを聴きながら

 気軽に巻いています」


まさに「凛とした甘すぎないかわいさ」

これが『ciito』の作品には感じられます。


糸の持つ温もりや柔らかさが

作家の意志によって「球体」になり、

14Kゴールドフィルドと組み合わさることで

洗練された上品な作品に仕上がっています。


大変な作業であることは優に想像できるのですが、

それをプラスに捉える仕事の仕方に

丹生さんの優しさやマイペースな余裕を感じます。


さらに掘り下げて、『ciito』のもう一つの

魅力である色についても伺ってみました。

独特な色の組み合わせは

どのように決められているか、

とても興味があったので。


「鮮やかな色とくすんだ色を合わせたり、

 色の濃淡など、色の対比を意識しています

 鮮やかな色でも、糸の風合いのおかげで

 派手になりすぎず品のある雰囲気になるのが、

 糸の面白いところです」


覚えられないほど多い刺繍糸の色から

どの色とどの色を組み合わせるのか、

それは丹生さんのセンスであり、

こだわりなんだと伝わってきました。


同じ「青」でもその発色の仕方、

くすみの感じ、色を手にして感じる感覚、

それらが混ざり合って生まれるワンペア。

これも『ciito』の見方のひとつです。





今までは「糸」を使った作品ばかりだったの

ですが、新作ではシルバーとゴールドのピアスと

イヤリングが登場しました。


『ciito』のコンセプトである

「糸にまつわるモノづくり」それはブレず、

最高に可愛い作品が出来上がりました!


そこで、どうして金属を使ってみたのか、

これからも増えていくのかを伺いました。


「巻く、染めるなど、糸でできるアプローチは

 常に考えているのですが、その延長で異素材で

 糸を表現することを思いつきました

 相談にのってくださる職人さんと

 出会えたことで、実現しました

 金属に限らず、新しいアプローチは模索して

 いきたいと思っています」





さらに新作の三つ編みがデザインされた

作品には丹生さんの素敵なストーリーが

込められています。


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『ciito』を本格的に始めて今年の秋で5年、

友人のために作り始めた頃から数えると

来年で10年になります。


これまでの10年、

子どもを育てながらの5年の制作活動の日々を、

何か形に記録しておきたいなと思いました。


赤ちゃんから女の子になった娘に頼まれて

毎朝糸のような美しい髪を三つ編みをしながら、

その可愛いさと清々しさを思い出しました。


糸が束になって、それが模様になって行く様。

でも簡単にほどける潔さもある。


5歳の娘も手先が器用で、

最近は自分でリカちゃん人形の髪や、

私の作業机にある残り糸や紐で三つ編みを

編んでいました。


そんな様子を見て、三つ編みが『ciito』と

今の自分の日常の象徴だと思いました。


娘が大きくなったら、三つ編みをきっかけに

『ciito』をしながら子育てしていた

この日々のことを思い出すことでしょう。


そんなものすごく私的なことをきっかけに、

三つ編みをモチーフにした作品を

作りたいと思いました。


糸目が綺麗に出るようにいくつかの糸を試し、

何本取りで編むとどんなサイズになるかの

試行錯誤。


それらを元に、素材は糸ではなく

長く使い込めるように金属で職人さんにトレース

していただきました。


yui pierce に続き、綺麗に糸目を再現するために

試行錯誤してくださいました。

経年変化の楽しみがあるところも気に入っています。


身近な自分の暮らしから着想したアイテムですが、

大人の少女にも気に入って

くださる方がいらしたら、本当に嬉しいです。

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「糸にまつわるモノづくり」をする女性として、

また母親としての丹生さんの気持ちがとても

伝わり、より『ciito』の作品に厚みが増したように

思います。


そして母となった丹生さんのお話を聞き、

ふとどんな子どもだったのか、

またどのように成長されたのかを伺いたく

なりました。


「ぬりえや工作に黙々と集中するような

 子どもでした

 母がよく洋服を作ってくれる人だったので、

 布や糸は身近な存在だったと思います

 学生時代にファッションを専攻したのは、

 その影響も少しあるかもしれません

 学生時代はシルクスクリーンプリントにはまり、

 色の組み合わせを考えるのが楽しかったです

 その点が今のciitoに繋がっていると思います」


モノづくりやひとつのことに集中する力は

子どもの頃からだったのだと納得しました。

お母様の影響や学生時代の製作活動が

今の丹生さんのベースになり、『ciito』の

誕生につながっているんだと納得してしまいました。


今の時代、

「モノをつくること」

「モノを売ること」は

10年前とはずいぶん変化してきています。


「モノ」ではなく、

「コト」を売る時代、

そんな風にも言われています。


そこで、

作家としてどのように考えていらっしゃるのか、

丹生さんのご意見を伺いました。


「自分一人では限りがあり、

 作ることと売ることの両方を

 きちんとすることは難しく、

 特に子育てをしながらの今は、

 売る人(=伝え手)の存在に救われています


 伝え手の方々もプロフェッショナルで、

 より魅力的にciitoを伝えてくださったり、

 素敵な写真を撮って

 紹介文を書いてくださる方も多く、

 第三者のciitoへの目線はとても新鮮です


 ただ、コロナ禍をきっかけに、

 委ねるだけではなく、

 自分で直接伝えていく機会も増やして

 いけたらと思うようにもなりました


 また、糸玉の作り手とも出会いがあり、

 その方にもお手伝いいただきながら

 今後制作していく予定です」


このお話を聞き、改めて「売り手」としての

店舗の存在責任を感じました。


「伝え手」を表現してくださったことで、

FREEPARKのコンセプトである

「モノと人の架け橋」である重要性を

しっかりと受け止めました。


アクセサリー作家からのバトンを受け取り、

それらを身にまとう人へ最高のタイミングで

バトンを渡すこと。


それが今のFREEPARKとして

出来ることかなのかもしれません。







最後にFREEPARKにいらっしゃってくださる

『ciito』のお客様に対して、

メッセージをいただきました。


「シンプルなお洋服への差し色として、

 ciitoのアクセサリーを楽しんで

 いただけたら嬉しいです


 軽い着け心地で気軽にお使いいただけますので、

 是非この機会にご覧いただけたらと思います」






『ciito』はひとりの女性が

糸のもつ凛とした佇まいに魅了され、

その魅力を伝えるために

モノづくりを続けているブランドです。


日々の暮らしに彩をくれるアクセサリーを

是非ご覧くださいませ。



※ポップアップ期間は2021年9月17日~10月3日

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