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2021/11/22 17:02



目が釘付けになる作品。
それがSHOETREE(シューツリー)です。

朽ちてしまったナイキのスニーカーが
苔を纏うことにより、
息を吹き返し素晴らしいアートとして
生まれ変わっています。

SHOETREEを好きな人は
その存在感の強さに圧倒され、
一瞬で一目惚れしてしまいます。



どれだけの魅力が詰まっているのか、
SHOETREEのアーティストである杉本氏に
お話を伺いました。

コンセプトは『劣化の正当化』

SHOETREEでいう「劣化」とは
主に加水分解により朽ちてしまった
スニーカーのソールになります。

保存状態により3年~5年ほど経つと
ソールだけでなくアッパーにも
汚れや「劣化」が見られてきます。

ポリウレタンの性質として
それは致し方ないこと。

履き心地や加工のしやすさ等、
人間にとってはとても便利な素材なので、
メーカーは劣化を知った上でポリウレタンを
使用していると考えられます。

杉本氏もそのことについてはマイナスには
考えていらっしゃらず、
「壊れないことが最善ではない」
と「劣化」する素材については理解しております。

むしろ劣化することを逆手にとり、
劣化により廃棄することではなく
その劣化をアートへと昇華させたのが
SHOETREEなのです。



苔むした遺跡や廃村に残る建築物、
そこにある自然の力のなす神秘的な魅力。

時間が経過することにより
存在価値や使用目的がなくなっても
その「劣化」自体に意味があると考え
SHOETREEは作られています。

朽ちたソールを補強するように
汚れを覆い隠すように
苔がすべてを包み込んでいきます。

そして苔はドライになっているため、
半永久的な作品へと生まれ変わります。

SHOETREEの魅力はまさにここ。
廃スニーカーがアートになり、
新たな価値を持って所有されることなのです。

百聞は一見に如かずということで、
制作過程をご紹介いたします。

・ソール劣化が見られるスニーカー

・苔をに包まれたスニーカー

・植物を纏い作品になったスニーカー



もともとスニーカー好きだったことや
何かを作り続けている杉本氏が
SHOETREEをはじめたのは2017年でした。

「スニーカー+苔&植物」から
SHOETREEと命名したのはあまり意味はなく、
駄洒落ような感じだそうです。

杉本氏は「駄洒落」が外国語に直訳すると
意味が通らないという儚さに価値を見ており、
作品の至る所に垣間見えます。

例えば日本の「ゴジラ」が
英語になると「ゴジーラ」と発音されるように、
「それじゃあゴジラじゃないじゃーん」と
ツッコミたくなるようなニュアンスです。

SHOETREEでナイキのスニーカーばかりなのは
単にナイキが好きだったためであり、
SHOETREEの作品はどれもナイキのスニーカーが
ベースになっています。

当時は一世を風靡していた
エアマックス95の作品をはじめ
どのモデルを使った作品も
スニーカー好きの心をくすぐり
とても人気があります。

また、日本国内だけではなく
海外からの注文を受けることが多いと
おっしゃていました。

スニーカー大国であるアメリカからの
注文が多いのも納得でした。



SHOETREEにはスニーカーの作品だけではなく、
『苔し(こけし)』の作品もあります。

東北発祥の小芥子(こけし)をモチーフに
「苔の化身=苔し」という駄洒落になっています。
しかも使用しているこけしはロシア産です。

マトリョーシカを製造している工場のこけしに
SHOETREEと同様に苔で仕上げています。

おもちゃのような可愛い作品なので、
女性の方に人気があるそうで。




さらに桐で作った靴箱もあります。
名古屋にある杉本幅生堂という
老舗の桐箱製造店が作っています。

なんと150年以上の歴史と伝統があり、
今は5代目の職人さんが製造しています。

デザインはナイキの靴箱をオマージュしており
経年変化によってボール紙の色に
近づいていくという楽しみもあります。

もともと桐箱とは掛け軸や茶碗を始めとした
美術品・工芸品を収める桐の木で作られた箱でした。
湿度が高くなると膨張して気密性を高め、
乾燥時には収縮する桐の特性により、
桐箱の内容物は一定の快適な状態に保たれるために、
湿度が高い日本では古くから重宝されていたそうです。

また、燃えにくいとう特徴を持つ桐は、
職人がつくる「密閉度の高い箱」となることで、
火事が起きても内容物は燃えない、
生活に根付いた工芸品であるとも言えます。

しかし、
どうもSHOETREEと桐箱のイメージが
つながらなかったので、
「なぜ桐箱を作ったのか」聞いてみました。

すると、
「苗字が同じだからです」との回答が!

確かにSHOETREEの杉本氏と杉本幅生堂とは
同じ「杉本」です。

杉本幅生堂の5代目の息子さんとイベントで
出会ったのがきっかけで杉本氏の提案した
桐の靴箱を作ることになったそうです。



SHOETREEの杉本氏は今後の展開について
「プランはあるけど内緒」と言っていました。
そこにはアーティストらしい理由がありました。

『いろいろ言うより作った方がいいから』

それを聞いてすごく合点がいきました。
SHOETREEという作品はあれこれ説明を聞くより
一目見てもらえればそれが全てなんだと。

確かにお話を伺っていると杉本氏の考えを
知ることが出来たのですが、言葉で聞くよりも
圧倒的に作品を見た方が分かりやすかったのです。

だからこそ杉本氏はお客様へのメッセージを
残しませんでした。

あえて言うのであれば、
「お客様それぞれの見方を知りたい」
それがが杉本氏の本心なのかもしれません。

今回FREEPARKではSHOETREEのポップアップを
開催することになりました。

下記の作品をご覧いただけます!
・SHOETREEの作品
・苔しの作品
・新作で届いたソックス
・桐の靴箱

是非この機会にアートを愛でてくださいませ。



■SHOETREE展
期間:2021年11月23日(火)~12月5日(日)
場所:
FREEPARK店内
〒152-0035東京都目黒区自由が丘2-8-13コーレックス自由が丘 1F
03-6672-2412

(全商品ではございませんことをご容赦くださいませ)

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