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2024/08/01 17:00


日本が誇る町工場の繊細な技術と
現代アーティストの田添氏により
2014年からスタートされた
『TAZOE small factory ring』


>>>TAZOE small factory ringについて


10年続く人気のブランドから
2024年夏に新作が登場しました


田添さんの想像を超えた発想により
琺瑯のジュエリーが誕生


素晴らしい作品が生まれるまでの
お話を伺いましたので
是非ゆっくりとお読みくださいませ




根強い人気のsmall factory ringですが、
今回琺瑯シリーズを作ろうと思った
きっかけや経緯などをお話くださいませ


■ TAZOE:
とあるホーローを使った
キッチン用品の会社の方と知り合い、
「協同開発しましょう」
となったのがキッカケでした


しかし残念なことに
その事業が途中で中止となってしまい、
代わりに新潟にあるホーローの加工を
やっている会社の高桑金属様を
ご紹介いただきました



事業が中止になったときに
製作を中止することも考えたのですが、
その時にはすでにホーローの魅力に
はまっていたので、
続けたというのが経緯です


紆余曲折があったのですね
大変なことがあっても
琺瑯を続けたいという思いが
伝わってきました
それだけ魅力があるってことですね




私も琺瑯のお鍋やフォークを
プライベートで使用しているのですが、
確かに使いやすくて気に入っています



だからこそ、
初めて田添さんが
「琺瑯でジュエリーを作る」
とおっしゃったときには
とても驚きました


なぜなら「琺瑯」に小さいモノの
イメージがなかったからです
ジュエリーという小さなサイズに
琺瑯を焼き付けるのは
簡単にできたのでしょうか?


■ TAZOE:
いえいえ、それは本当に大変でした
今回の製作は、過去一番難しかったと
言っても過言ではありません


まず、おっしゃる通り、
ホーロー商品はキッチン用品を始め
システムキッチンや浴槽などが多く
小さいものでもスプーンぐらいまでの
サイズが一般的です
それよりはるかに小さいリングは
原材料の観点からすると
ホーローの加工はもちろん可能なのですが、
技術的な面でいうと
想像以上に手がかかるものでした


具体的に言うと、
ホーローは基本「液がけ」と
「焼き付け」の工程で
吊り下げて作業します
そのときに引っ掛ける場所が必要となり、
その引っ掛けた場所には
ホーローがかからないので、
通常は商品の裏側や
目立たない場所に設けられます


もちろんリングにも引っ掛ける場所が
必要となってくるのですが、
幸いファクトリーリングには
その特徴でもあるネジ穴があったため
引っ掛ける場所に困ることはありませんでした


しかし、
そこからが簡単ではなく
そこに既存の針金や棒を
ただ刺して使うだけでは
デリケートなネジの部分に
ホーロー液が入り込み
ネジが使えなくなってしまうため
液が入り込まずかつ、
吊り下げられる治具(補助工具)を
新たに作る必要がありました


そしてその治具を作るのに試作を
何度か作り、原材料のテストをしたりだとか
とにかく時間がかかりました




ひとつひとつ丁寧に
階段を上っていくような
長い時間のかかる試作だったことが
伝わってきました
苦労の中でも特に大変だったところは
どのあたりでしょうか?


■ TAZOE:
大変だったと言うか、
実は現在も苦労しているんです
お話させていただいた通り
一般的には小さくてもスプーンサイズの
ホーロー加工なので
圧倒的に小さいファクトリーリングの
指輪部分やパーツ部分には
そもそもホーローをかけにくいのです
また加工の過程が鍋やスプーンと同じなので
手がとどきにくく、製品の仕上がりに
ムラがとても出やすいのです


鍋やスプーンサイズでは気にならない、
小さな気泡やムラでも、
手元に日常的に着けれらる
リングになった途端、
目立ってしまい
通常では大丈夫なレベルでも
不良品となる確率が高くなってしまいます


またホーローの膜が薄かったり厚かったりで、
見た目やサイズに個体差の幅が
かなり出てしまうので、
安定した生産数を担保できないと言う点にも
苦労しています


そのため、
実物を確認しにくいネット通販では
販売を行わず、店舗にて実際に現品を
ご確認いただいてからご購入いただく
スタイルを現在とっています


なるほど
確かに琺瑯の商品には
小さな気泡や黒点などが
混じっているのを見ます
毎日つけたい指輪のサイズだと
目立ってしまうのですね


でもあの琺瑯の魅力は
捨てがたい気持ちは分かります
これだけの苦労をされて
とうとう完成したときの気持ちは
いかがでしたか?


■ TAZOE:
お話しさせていただいたように
大変苦労したものだったので
試作品で最初に上がった日は
めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています


その喜び
伝わってきます!
間違いなく嬉しかったですよね!




今までになかった
琺瑯のジュエリーの魅力を
改めてお話ください


■ TAZOE:
ホーローでしか経験できない
「白色」「質感」「手触り」を
試していただきたいです


なぜ白を選んだかというと
マットな白のジュエリーは
そもそも少ないと思ったことと、
ホーローは生活用品以外でも
建材や工業機器などで使われており、
もっとも用いられてるフラットな白が、
ファクトリーリングの工業デザイン的な
要素と合うと思い決定しました


田添さんの琺瑯への想いを知り
建材と同じ素材が
指輪として手元にあると思うと
すごく広い世界を感じられます




今後の展開をお聞きしても
よろしいでしょうか?


■ TAZOE:
現在、冬の新商品に向けて開発中です
今回はいつもお世話になってる
甲府の宝石加工職人とのコラボで
オリジナルで作る天然石カットと
町工場の金具を合わせたヘッドを作ります


今のところ、
今後も販売できる定番商品と、
ポップアップ限定の石を
選んでから加工する受注品の
2パターンを予定しています


販売は大阪のお店さんと
FREEPARKさんの2店舗のみで
同時販売させていただきます


すごく楽しみです!
天然石シリーズも人気があるので
お客様も喜んでいただけると思います


最後にFREEPARKにいらっしゃるお客様へ
メッセージをお願いします


■ TAZOE:
白色のリングは単体でされても、
存在感が出て面白いですが、
色の異なるヘッドを付けると、
より引き立てる特徴があります
まるでギャラリー空間に
作品が素敵に展示されているような感じです
なので色々なヘッドを試していただければ
より楽しめると思います


新作が出来上がるまでの
大変なご苦労を含め
TAZOE small factory ringの
琺瑯シリーズについて
お話をしていただき
ありがとうございました




【販売について】
こちらの琺瑯シリーズは店頭販売のみとなっております
ぜひ実物をご覧いただけると幸いです
お客様のご来店を心よりお待ちしております


FREEPARK
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2-8-13-1F
03-6672-2412


>>>TAZOE small factory ringの商品ページはこちらから


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